汚染されたシステムの抗微生物処理

特徴

  • 油圧制御システムの微生物汚染処理に推奨
  • 薬品と管理システムの稼動ライフを改善
  • 2%濃度で即効性があり、広域におよぶ殺生剤
  • 汚染を分解・分散する活性洗浄剤;空気とヘッドスペースの処理も確実にする高い起泡性
  • アルカリによりシステム中の酸による分解産物を中和
  • Oceanic HW製造管理薬品, Erifon BOP & Erifon動作補正薬品に溶解
  • 稼動条件に見合った調整可能なフラッシング方法
  • 処理の効果は遊離液体モニタリングプログラムにより確認

概要

Erifon Systems Cleanerは高い微生物除去性と洗浄性を持つ弱アルカリ性の水性クリーナーです。低い濃度(2%)で細菌、菌類、イースト菌に対し効果的であり、バイオフィルム、油、グリース、汚れ、スラッジを分解し、酸による分解産物を中和します。
この淡黄色流動液は汚染されてしまった油圧制御機器の除染や油圧油とシステムの稼動ライフを改善するための予防に使用できます。

保管

Erifon Systems Cleanerは乾燥した、直射日光の当たらない場所に保管してください。通常の保管温度は5〜40℃です。

標準的物性 Erifon Systems Cleaner(UK) Erifon Systems Cleaner(US)
外観 淡黄色流動液 淡黄色流動液
pH(原液) 10.6 10.5-11.5
pH(2%) 10.4 10.0
比重 1.11 @15.6℃(60°F) 1.12 @20℃(68°F)
溶解度 水 溶性 半溶性
溶解度 極性溶剤 半溶性 半溶性
溶解度 炭化水素液 不溶性 不溶性
表面活性作用 陰イオン効果
表面活性作用 非イオン効果
フォーム量 @1%希釈 25 25
流動点 <-20℃(-4°F) <-20℃(-4°F)

Erifon System Cleaner

適合する材質

Erifon System Cleanerはシステムから油、汚れ、生物的汚染を効果的に除去するための界面活性剤を使用しています。原液の状態では活性成分がシステム材質に害を与える恐れがあります。稼動用に希釈したErifon Systems Cleaner(2%)は一般的に油田機器に使用されている材質に適合します。ただし、材質によっては長期間の暴露が悪影響を及ぼす可能性があります。そのため、フラッシング・洗浄工程は48時間以上行なわないようにしてください。

フラッシング工程

Erifon Systems Cleanerの洗浄・フラッシングには一般的な工程が使用できます。その工程はいくつかのステップに分けることができ、新しく導入したシステムであるのか、稼働中のシステムであるのかによって小さな変更点があります。

  1. システム条件に合わせてErifon System Cleaning薬品を準備します。
    新規システムキャリア媒体として新鮮な管理薬品を稼動範囲に入るように希釈し、Erifon Systems Cleanerを2%加えます。HPU(油圧装置)の油タンクをクリーナー薬品でいっぱいに満たされるように入れます。
    稼動中システム(水性薬品)HPU油タンクに適度な量のErifon Systems Cleanerを直接入れ、稼動可能な2%希釈のクリーナーになるようにします。
    非水システムの水性薬品への転換可能な限り液抜きを行ないます。HPUを2%のErifon Systems Cleanerと2%の Erifon BOP薬品原液(HD856,HD603HP,EcoMac)を加えた飲料水でいっぱいに満たします。
  2. HPU油タンク内のクリーナーはエアラインを使用して十分に撹拌します。発生するフォームにより届きにくい油タンクの内側表面までを洗浄することができます。
  3. HPU蓄積装置の内容物を廃棄し、最大の液流が得られるようにすばやくHPU油タンクから補充します。これを二回繰り返します。
    注:微生物は蓄積装置の中でも繁殖します。
  4. 蓄積装置の補充が完了したら、HPUを電力源としてErifon Systems Cleaner薬品をすべてのコントロールパネル、配管、ホース、バルブ、連結管の中に流します。必要に応じてコントロールシステムの終点箇所のラインを外して薬品を通し、再びつなげるようにします。3回までこのサイクルを続けます。
    注:洗浄力は液流と24〜48時間の浸漬時間により向上させることができます。
  5. 機器からErifon System Cleaning薬品を流し出します。
    注:Erifon Systems Cleaner薬品が残っているとpHメーターやpH試験紙による検査では高めのpHが記録されます。海中で検知する場合、Erifon Systems Cleaner薬品にOceanic RedかYellow LTFを添加することができます。
  6. HPUを新鮮なErifon System Cleaning薬品で満たし、手順4 & 5を繰り返します。
  7. HPUを稼動薬品もしくは装置保護薬品で満たします。
    新規システム1〜3ヶ月以内にシステムを作動させるのであれば稼動薬品を使用しても結構です。汚染物の浸入を最小限に抑えるように注意してください。
    注:Oceanic EPFとErifon CLS薬品には効果的に上部空間を腐食から保護する気相腐食防止剤が含まれています。Erifon CLSは閉ループBOPシステムでの保管と稼動のために開発されています。Oceanic EPFは長期間の保管のために開発されています。
    稼動中システム(水性薬品):通常の稼動を再開してください。
    非水システムの水性薬品への転換:通常の稼動を再開してください。